Y50 フーガ450GTスポーツパッケージ試乗記
(2005年9月27日記)

フーガ450GTスポーツパッケージ試乗記
「4.5リッターV8・・・」、「クラス最高333馬力・・・」、フーガ450のTV-CFでのキャッチフレーズですが、とても興味を引くTV-CF、フーガの発売から約1年、新しいフラッグシップモデルの登場です。以前に試乗させて頂いたフーガ350GTスポーツパッケージではスポーツカーを思わせるフィーリングに驚き、自分の中でセダンのイメージを一新させたクルマでしたので、その「4.5リッターV8・・・」、「クラス最高333馬力・・・」などと聞くと興味が出ないわけがありません。ただ、排気量や馬力は上がっているものの、そのために車重が100kg近くも増えてしまったことが気になるところです。
この4.5リッターV8エンジンを搭載したフーガが発売される事は、昨年のフーガ250/350発表会でゴーン社長が公表していました。そして今回450GTが追加発売となったわけですが、日産自動車は市場を判断してのラインナップ追加と言っています。しかし、国内での280馬力自主規制撤廃にターゲットをおいてのことにほぼ間違いないでしょう。また、フーガ450GTは今年の3月に北米でインフィニティM45として発売されており、排気量、馬力共に世界共通スペックのものとなっています。

さて、今回試乗させて頂いたのはフーガ450GTスポーツパッケージ。フーガ350GTスポーツパッケージと同様の足回りを得たもので、19インチアルミホイールやリアアクティブステアなどを装備するスポーツモデルです。350/250でラインナップされていた「XV」モデルは4.5リッターには用意されておらず、「450GT」、「450GT SPORTS PACKAGE」の2モデルのみとなっています。また、同様に4WDも存在しません。
■エクステリア
フーガが発売されて1年近く経過しますが、セドリック/グロリアからフーガへの移行、今ではすっかりなじんできているように思えますので、名称変更、イメージの一新は成功したようです。
フーガ450では、フーガ250/350からの変更点は大型のリアバンパー、デュアルマフラー、「450GT」のエンブレム程度、大型バンパーの採用で全長が60mm伸びて4900mmとなっている他、特に大きな変更は見受けられません。フロントグリルやサイドモールなどもう少し差別化を図り、「4.5リッターV8」のステータスを大いにアピールして欲しいところです。
■より高級、本物志向のインテリア
フーガ450GTのインテリアには、本革シート、助手席パワーオットマン機構、前席エアコンディショニングシート等が標準装備されており、使われているウッドは本木目が採用されています。実際に触ってみても、気持ち暖かさを感じ、樹脂とは違った感覚を得る事が出来ます。また安全面でも、運転席・助手席SRSサイドエアバッグシステムやSRSカーテンエアバッグシステムが標準装備されています。
前回の試乗記でも書かせて頂きましたが、フーガ全車に採用されているエンジンスターターや「パーソナルドライビングポジションメモリーシステム」は、とてもメカニックで格好良く、いつ乗っても気持ちの良いものですね。
■高級車を感じさせるフィーリング
350GT SPORTS PACKAGEの試乗で感じた「動いた瞬間から解る運動性」を、正直この450GTでは感じませんでした。と言うよりも、高級感を全面に感じ、スポーツカーのようなスポーティー感は少ないと言う事です。実際に100kg近く車重が増えていることもありますが、450GTではさらに大人の味付けが強いようです。TV-CMにおいて「静と動」というキャッチフレーズを使っていますが、450GTにおいては「静」を強調したもののように感じました。とは言っても、高級車にありがちなフワフワ感はなく、ドライバーを十分に楽しませてくれるものには違いありません。時には道路の繋ぎ目で多少のショックやボコボコが気になることもあるでしょう。350GTで足回りが堅すぎると感じた方には、この450GTが丁度良いフィーリングかも知れません。
エンジンパワーにおいても、クラス最高の333馬力を荒々しく見せつけるような表現ではなく、ジンワリと車体全体にみなぎるパワーとして表現するなど、全てにおいて「高級車」という言葉を感じさせるフィーリングとなっています。そして、350GTでは車格を感じさせない取り回しの良さが印象的だったのに対し、450GTに関してはあえて車格を感じさせる味付けがされており、乗り心地から受ける感覚が、大きなクルマなんだと認識させるものでした。
■高級車としてのラインナップ
350GTで足回りに違和感を持ち、乗りにくいと感じていた年配の方にこの450GTはお勧めです。クラス最高のパワーと安定した足回りが、高級車としてのフーガの魅力を感じさせてくれる事でしょう。
そして、セダンでありながらスポーツカーのような走りのフィーリングを求めるなら、迷わず350GT SPORTS PACKAGEをお勧めします。どちらも高級車として位置づけられた一つのラインナップなのですが、ここまで個性に富んだ設定に、ユーザー側としてとても頼もしく感じるものとなりました。また、450GTでのコストパフォーマンスも注目すべきところとなっているようです。

フォトギャラリー
(今回の試乗で撮影した写真のギャラリーです)

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